Pylonsはpasterコマンドで、コントローラークラスの元になるコードを生成してくれます。
コントローラークラスは二種類あって、普通のコントローラーとRestControllerです。
RestControllerは、リソースのCRUD処理を主に行う場合に使用します。
このRestControllerを使って、コメント付画像アップロードを試してたのですが、ちょっとはまりどころがありました。
PylonsはURLディスパッチャにRoutesを使っています。
RestControllerでは、GET, POST, PUT, DELETE といったMETHODに応じて、呼び出すメソッドが変わりますが、実際のHTMLではGETとPOSTしか使えません。
Routesは、この部分を_methodという隠しパラメータを使って疑似的に、PUTやDELETEを取り扱っています。
実際のメソッドは、POSTだけど、_methodにPUTを設定しておくと、Routes内では、PUTとして取り扱うようになっています。
しかし、現在リリースされているRoutesのmiddlewareは、enctypeがapplication/x-www-form-urlencoded(要するにデフォルト)の場合しか、_methodを見てくれません。
ファイルアップロードするときは、enctypeをmultipart/form-dataとするわけで、RestControllerのupdateメソッドをどうしても読んでくれませんでした。
ソースを見ると結局、以下のようになっているわけで、どうやっても無理です。
elif environ['REQUEST_METHOD'] == 'POST' and \
'application/x-www-form-urlencoded' in environ.get('CONTENT_TYPE',
'') \
and'_method' in req.POST:
強引に、multipart/form-dataをねじ込んでみました。
elif environ['REQUEST_METHOD'] == 'POST' and \
('application/x-www-form-urlencoded' in environ.get('CONTENT_TYPE',
'') \
or 'multipart/form-data' in environ.get('CONTENT_TYPE',
'')) \
and'_method' in req.POST:
まあ、動きました。
ちなみにこの問題は、10/22に取得したsvnでは、しっかり直ってました。
早くリリースして欲しいぞ。
必要な人がいるかどうか分かりませんが、上記の修正分diff
diff -u routes.orig/middleware.py routes/middleware.py
--- routes.orig/middleware.py 2007-10-22 22:59:17.000000000 +0900
+++ routes/middleware.py 2007-10-22 23:03:43.000000000 +0900
@@ -56,8 +56,10 @@
log.debug("_method found in QUERY_STRING, altering request"
" method to %s", environ['REQUEST_METHOD'])
elif environ['REQUEST_METHOD'] == 'POST' and \
- 'application/x-www-form-urlencoded' in environ.get('CONTENT_TYPE',
+ ('application/x-www-form-urlencoded' in environ.get('CONTENT_TYPE',
'') \
+ or 'multipart/form-data' in environ.get('CONTENT_TYPE',
+ '')) \
and'_method' in req.POST:
old_method = environ['REQUEST_METHOD']
environ['REQUEST_METHOD'] = req.POST['_method'].upper()
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